更年期障害の症状改善のために漢方内科に通院する(2)|通院半年間での気持ちの変化

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2015年8月から更年期障害の症状改善のために通い始めた漢方内科は、1ヶ月に1度、4週間から5週間の間に1度の割合で定期的に診察を受け、現在も通院中です。

4,5回の通院あたりではまだ、医院に行くのもハードルが高い日々が続いていました。しかし、日々でのちょっとした『心身の不安』は漢方医の先生が全て話を聞いてくれて、受け止めてくれるので精神的にはとてもラクになりました。

受診しても増える更年期症状

通院していて漢方薬を毎日きちんと服用していても、季節の変わり目、低気圧の到来、湿度の変化、「やらなければならないこと」に向き合うこと、人間関係など様々な外敵ストレスを受ける、またそれを「ストレス」と感じるか否かという自分の気の持ちようの変化で体調、出てくる症状も多様を見せ始めました。

今までは、「吐き気」「発汗」などが主訴でしたが、この頃になってくると「喉のつまり」「便秘」「下痢」「首こり」「後頭部の頭痛」なども症状に加わりました。

私の更年期症状との向き合い方

次から次へと体に現れる症状に「通院しているのに何故?」という落胆とどうすることもできない「モンモン」とした気持ちで気分は落ち込みます。

身体的な症状は、それが「更年期障害の症状」であるかをハッキリさせるためにも毎年生活習慣病の検診は受けており、経過観察や再検査などがあればクリアにしています。それらの症状が深刻なダメージを体にもたらすことではないので、全て「気のせい」で片付けることにしました。(笑)

真面目な方は(私も含め)「気のせいじゃないだろ」「なんでこうなったんだ?」と原因を追求してその解決に力を注ごうとします。
更年期になって自分からの行動や努力で更年期になる前の心身状態に完全には戻るということは「できない」ということを自覚するしかありません。体は確実に「老化」に向かっており抗うことはできず、それを「受け入れる」しかありません。

ただすぐには「受け入れられない」のです…。

「更年期だから仕方ないじゃん」という自分的に開き直りにも思える思考ができず、つい「更年期でも毎日働いている人もいる」「更年期だけど子育てで頑張っている人がいる」とつい比べてしまい、「頑張れば何とかなる」を自分自身に「セット」しようとしてしまいます。

思っていることと反対のことをする

長年染み付いた「頑張る自分」を捨てるしかない。
その方法が浮かんでこないのでとりあえずはふっと浮かんできた考えとは別の行動を取ることにしてみました。

「今日は作る気力がないけれど食事の支度は何とかやらなきゃ」を「今日は作る気力がないので食事の支度はしない(買ってきたり、出前など)」とか、以前の自分ならしないようなことをする。

あと、人の誘いで気が乗らない、今まで断っていたことにあえて「乗ってみる」などをやってみました。

船酔いのトラウマからのクルーズ船に挑戦

例えば、その一番大きな出来事として、最も具合が悪かった最中に夫にクルーズ旅行を勧められました。
最初は本当に嫌で考えられませんでした。
何故なら、30年前の家族旅行でフェリーに乗船した時に船が揺れに揺れて家族全員が酷い船酔いになりそれから一度も船には乗らない、乗れない過去がありました。

それと更年期症状でただでさえ日常的に『船酔い』状態なのに、クルーズ船なんてとても…船の上で具合が悪くなっても途中で下船できないという「不安」…(今思い出すと笑ってしまいますが)

グズグズしている私に最終的に夫は「具合が悪くなったら本土までヘリの要請して運んでもらおう」という提案し(笑)「よし、どうとでもなれ」という気持ちで乗船しました。


乗船してみると、台風が去った後で海は多少荒れていたにもかかわらず、乗船していた3日間は食欲も全開、気分も良く、逆にクルーズ船に「ハマった」ってしまいました。この写真は初めてクルーズ船に乗船した時の海上の風景です。


そしてその後何度かクルーズに再び乗船しブログまで立ち上げるとその時の自分には想像もしえないことでした。

迷惑をかける気持ちも持つ

全てのことを真逆に、全ての気の乗らない提案に乗るということが全て「当たった」とは言えません。本当に嫌なことはしないほうがいいとは思います。
やってみて「失敗だった」と思ってやめても恥ずかしいことではないし、何より更年期障害の症状に向いてしまっている気持ちをそちらの方に向けることにより心身の負担が軽くなる、ということは体験してみて得た大きなことの一つでした。

人が誘ってくれることに対しては、初めてのことでも一人で始める訳ではないので気が楽ですし、例えその時に具合が悪くなっても多少は迷惑はけるけれど「その時はごめんねー」という軽い気持ちを持つべき、かなと思います。
私はそれが1番の不安でしたが、これまで一度も誰かと一緒の時に具合が悪くなったことはありません。今は逆に「今日は気分が今ひとつ」と思うと誰かに会いに行ったり、実家に行ったりしています。

*更年期でも慌てない。経験者の体験談を読んでみる⇨⇨健康ブログ 更年期障害