更年期障害の症状再び:吐き気とその対処法|ワクワクとドキドキする時に起こること

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四六時中「吐き気」に悩まされる

2015年GW前頃から本格的に、どうしようもなく具合が悪くなってきました。寝ても覚めても「吐き気」に悩まされるようになり、主訴は「吐き気」のみ。それ以前に悩まされていた「めまい」「動悸」などはほとんどありませんでした。

匂いの強い食べ物がダメに

とにかく匂いが強いもの、熱い食べ物(匂いが立ちやすい)が飲み込めないほど気持ちが悪い。気持ちが悪いを通り越して「吐き気」が起こりますが嘔吐恐怖症が故に吐き出すこともできず、吐き気に「悶絶」…。
とにかく食べれるもの、フランスパンとか素麺とかを食べていました。

減少していく体重

吐き気によって一食が必然的に少量となるので、当然のことながら体重が減っていきました。
私の身長が156cm、通常48kg前後がベスト(心身ともに健康的でいられる)体重ですがこの時46kg台にまで落ちてしまった時には焦ってきました。私は47kg以下になると風邪を引きやすく、また疲れやすくなって持久力がガクンと落ちてしまい、イライラと不安が交錯しやすくなってきます。そして気力が失われやすくなってもきます。

身長が156cm位体重が45-46kgだと「細身」に思え、昔はそこを目指してダイエットに励んだ時期もありますが「健康的」であることとはイコールではないことを実感し、落としすぎず増やしすぎずを意識してきました。
それに、食べないで痩せるのは外見がとても「貧相」になります。顔から痩せていき頰がこけるとフケが倍増する感じです。

吐き気が「なくなる」「起こる」タイミング

四六時中「吐き気」に悩まされた訳ですが、「吐き気」を忘れる時、なくなる時があることに気がつきました。

それは、何かに集中している時。例えば料理以外の家事、掃除や洗濯、仕事をしている時、人と話している時など。
「吐き気」「気持ちが悪い」ことを意識しない時に治ったり、出なかったり。

その逆で「吐き気」がやってくる瞬間それは「今、吐き気してないぞ」とふと思ってしまう時と初対面の人と会う、友人や家族と外で待ち合わせ、初めての場所に行く・旅する、初めてのことをする…その直前までの間、例えば家から待ち合わせの場所までの移動中とか、前日夜とか。
ひっくるめて言うと「緊張が伴う時」です。

緊張感と不安感が引き起こす

その「瞬間」がきてしまえば「吐き気」は治るのですが、とにかく移動中は初めての場所、人、待ち合わせに「ドキドキ」の緊張、そして「途中気分が悪くなったりしないか」という不安がぐるぐるしだすとその場に倒れるのではないかと言うくらい気分が悪くなりました。

電車に乗ったり、乗り換えたりが負担すぎてその当時は自宅から1時間でいけるとことを2時間前に出て、あとは途中下車しながらヨロヨロになってその場所に行くことを繰り返していました。

ここまでくると自分でも「気持ちの問題」ということがだんだんわかってきました。しかし「大丈夫、なんともない」という暗示を自分にかけても結局それで緊張感を呼んでしまうので自分に言い聞かせ対策はまるっきり効果がありませんでした。

「ワクワク」でも吐き気が起こる

この時期、以前から予定していたアーチストのライブが2,3本あり楽しみにしていました。例によって、ライブ会場までは途中下車の旅でしたがライブ自体は非常に楽しみにしていました。

ライブ会場に着き、友人とも会いライブの幕が上がるのを楽しみにしていました。…しかし、ライブが始まっても「吐き気」が止まりません。集中すれば治るはずだとわかっていても結局ライブ中ずっと「吐き気」に襲われ続け、途中で席に座って観戦していました。

ものすごく楽しみにしていたライブ自体が楽しめず、また「吐き気」が治るパターンが崩壊したショックでその帰りは途方に暮れました。
「何でずっと気持ちが悪かったんだろう」
そう思っている帰宅途中の私の気分は何だかとても気持ちの良い開放感に包まれ、空腹を感じ、達成感さえ感じました。(何も達成してないのに)

「ワクワク」と「ドキドキ」は同じ

かなり後になってこのことを医師に聞いてみたことがあります。
嬉しい気持ちの「ワクワク」と、緊張感からくる「ドキドキ」は同じ状態にあるそうなのです。
ライブを楽しみしていた、ライブ中もずっとワクワクしていた=緊張と同じ、つまりずっと「吐き気」が起こる状態の緊張感に包まれていた、その帰りは緊張感が溶けて「吐き気」も起こらずリラックスしていた、ということになるそうなのです。

例えば夜寝る時に急にいいことがひらめいて「ワクワク」しだすと目が冴えて眠れなかったりするのはそういうことなのではないかと思います。

「ワクワク」「ドキドキ」に起こる現象に理解ができましたが、これは非常に面倒臭いことになったと思いました。嬉しいことも、緊張感もずっと「吐き気」と一緒なんて…ゾッとしました。

「ワクワク」「ドキドキ」からの吐き気の対処法

後述になりますが、更年期であることが正式に医師から認定されてもこの「ワクワク」「ドキドキ」という気持ちになるたびに未だに「気持ち悪さ」(吐き気からはやや薄れてきた)はやってきます。

いろいろなことを試してみて今の(今後変わることも)私に有効な対処法は

「ワクワク」「ドキドキ」を達観する

その状態がきたら「あぁ、今私は『ワクワク』(または『ドキドキ』)してるんだな〜」というようにその状況を受け入れて「またか」という気持ちにしてしまいます。
「ワクワク」「ドキドキ」は主観なので、そこから下がって自分を眺めることで主観から外れます。それにずっと「ワクワク」「ドキドキ」は続きません。

もっと緊急にこの状態からくる「吐き気」から逃れる場合は

手のひらのツボを押す、指先を押す

「何とかに効くツボ」を押して効果を得るわけではありません。手のひらや指先を痛気持ちいくらいにグイグイ押すと「痛さ」に意識が飛んで「あれ?何だったけ?」みたいな状態になり治ることが多いです。

いずれにして「何で吐き気が続くのだろう」とか「これ以上気持ちが悪くなったらどうしよう」とかいう内へ内へ入り込んでしまうどうしようもない意識にスィッチが入らないようにすることが大事なので何でもいいと思います。

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