更年期障害の症状(2):上半身の発汗・動悸|動悸の対処法
本格的なホットフラッシュ・動悸が始まる
手足裏の異常な発汗、吐き気が治りかけてきた2014年の初夏からまたしばらく体調の不良も感じずに身体的に平穏な日が続いていた。
ところが、梅雨の終わりから夏に入ろうとしていた時に今度は上半身、首下から胸の間あたりに汗をかくようになってきた。
今度は四六時中に出る大量の汗。暑くてかく汗とは全然異なり、胸の奥の方から何かが燃えて暑い、そんな感覚だった。
上半身に汗が出始めるとセットで動悸も始まった。心臓の音がやたらと身体中に響く。緊張した時に感じるあの鼓動がやってきて吐き気も加わると大変だった。これらの症状で夏頃は度々仕事を休むようになった。仕事に行こうと思えば行けるけれど、汗や動悸によってやる気が失われていた。
今までにない身体的体験、上半身の汗、突然の暑さやダルさ。
動悸に度々襲われながらもまだこの時は「冬の疲れが出たのか」などと半年以上前の忙殺された生活のせいだと思って何もしなかった。
緊張状態に起こるホットフラッシュ・動悸
しばらく自然発生の汗や動悸に悩まされてはいたが、しばらくすると落ち着くので放っておいた。
夏から秋への季節変わりの頃、ちょっとした緊張すること、例えば初対面の人と会うとか知らない場所に約束の時間に到着しなければならないといったことなど、その日やその時間が近づくと上半身から汗が吹き出し、動悸が起こり始めた。
そうなるととても困ったことになり、自然発生よりも緊張からなる発汗や動悸の場合いつまでたっても症状が治まらない。しかも吐き気も加わり目的に着く前に途中下車たびたび…。自分のことながらとても「面倒臭いことになった」と思い始めた。
しかも、一度移動機関(電車やバスなど)で起こると次に乗車する時に「今回も途中で気分が悪くなるのではないか?」というトラウマが襲ってきて、結果同じような悲劇を招くというネガティヴなループを描き始めてきた。
新しいことを始めたり、知らない人と会ったり、知らない場所へ行ったりといったことが大好きだったにも関わらず、この頃を境に全く『新しいこと』を避けるようになってしまった。
動悸の対処法:水分を少量づつ摂る
自分に動悸が起こり始めて、ぼんやり過去の記憶を思い出していた。
そういえば高校生位の時に私の母親も、夜中に動悸がして何度も起きていた。そのことを聞くために母親に連絡してみると「動悸がした時はお水を少量づつ飲むといいわよ」と教えてくれた。
そのアドバイスに従い、水を持参で出かけるようになった。移動中に動悸が始まっても落ち着いて水の少量ずつ飲んでみると、即効性は感じられなかったが自然に治るまで放っておくよりも短時間で動悸は治り始めた。また、気持ち悪るさにも効果があった。水を飲むと飲んだ時に含まれる空気がゲップとして出るので気持ち悪さも改善した。
発症半年後婦人科で受診することに
しかし、完全に症状が消えたわけではなかった。母親から父方家系は心臓が悪いということも聞いたので、ひょっとしたら何か病気になったのかもしれないという思いもありまた内科を受診しようと思い始めていた。
しかし、母親は私症状から「更年期では?」と思い「まずは婦人科で受診してみたらどうか」と勧めてくれた。私もそう感じ始めていたのでここで初めて婦人科で更年期かどうかを調べてもらうことにしたのだった。
* 記事本文で記載している対処法は私の体験であり、万人の方に効果があるとは限りません。あらかじめご了承ください。