更年期の判断・漢方薬の判断|診察を受ける重要性
私が『更年期』と判断され、「吐き気」「不安感」「緊張感」緩和のための漢方薬を処方されたのは偶然にも通院していた内科でした。
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「更年期」と自己判断しない
私の更年期障害の症状(=症状により日常生活に障害をもたらす症状)は「吐き気」でした。(今も時々あります)
この「吐き気」だけでは『更年期症状』であることは断定できません。胃腸炎、食べ過ぎ、胃潰瘍、逆流性食道炎、盲腸などの消化器系の疾患、三半規管系、または脳などの疾患など様々な原因が考えられます。
私も最初に出た強い「吐き気」に関しては、まず内科で診察を受け、そこで血液検査、大腸の検査、胃の検査(バリウム)をして異常がないことを確認、年齢的なこと生理の状況や発汗などの症状からみて自分も家族も「更年期では?」ということに落ち着いたのですが、「ひょっとしたら違う病気なのかも」という不安は常にありました。
それにより度々婦人科でも更年期かどうかの血液検査を受けてきました。
「更年期」ではない可能性もある
同時期に私より少し年上の先輩も私と同じような症状に悩んでいました。主訴は「大量の発汗」。その他に「イライラ」「不眠」「少量の経血」「食欲不振」「やる気のなさ」「集中力の欠如」などここに列挙したのを見るだけでも「更年期の症状」といわれる症状だらけです。
ただ、一つ私にはなかった症状が「甘い食べ物を四六時中食べていた」「朝がどうしても起きれない」ということでした。
彼女は大変な甘党でしたし、夜なかなか寝付けなければ朝起きれないこともあるだろうから周囲は「更年期だ」と思っていたらしいのですが本人はひょっとして「鬱かも」とも思い先に心療内科で受診したそうです。心療内科で診察を受けると本人も周りもまさかの「鬱」と診断されそれ以降今も通院しています。
身近な人の例でもわかるように、心身に何か症状が出た場合安易に自己判断をしないことが大切だと思いました。特に50歳前後という時期は生活習慣病の好発期で、私もそうですが誰しもが医療施設での受診に足が遠のいてしまいがちです。しかし、放置して症状や何かの病が進行してしまう可能性があるので受診すべきだと思います。
更年期症状を我慢しない:QOLを目指す
私の経験からのとても主観的な意見ですが、心身に何か症状が出て特に異常がない場合、「更年期かな」と感じる、または完全に閉経して「更年期だ」と思った時、様々な不定愁訴で日常生活が辛い場合はじっと「我慢」では改善しないように思います。
日常的に生活するのが困難・辛い症状の場合はまずしかるべき医院にかかり苦痛を少しでも取り除いてもらう方がラクです。
また誰にもわからない痛みや悶々とした気持ちを医師に症状としていうだけでも私は50%以上気がラクになりました。
前出の鬱と診断された彼女も「鬱だとわかってショックじゃなかった。かえって気が楽になったよ。一人でモンモンとしなくて済むし。」と言っていました。
初めての漢方薬「加味逍遙散」を飲んで
前回の記事で初めての漢方薬「加味逍遙散」を処方されました。漢方薬を服用するのは今回が初めてで、1週間分服用したところで「緊張感」「不安感」はだいぶ薄れ、また主訴であった「吐き気」も軽くはなりました。
「加味逍遙散」は私には特に漢方薬の副作用を感じることもなく、お試し服用期間が過ぎました。その後再び漢方内科の先生の診察を受け、1ヶ月分(毎食後1包・1日3回)の加味逍遙散を受け取りました。
漢方クリニックの初診の予約
しかし、この数日後に実は他院ではありますが漢方内科専門の医院に初診を受ける予約を1ヶ月前に入れておりました。ちょうど「吐き気」の辛さがピークになっていた頃ネットで検索して予約をとっていました。
まさか、貧血治療の内科で「加味逍遙散」が出されるとは思っていなかったので、このままかかりつけ内科の女医さんにかかるか、新しい漢方医にかかるか悩みましたが、とりあえず行ってから決めようと思い、それまでの間は処方された「加味逍遙散」を継続して服用することにしました。