更年期に突入か?血液検査を受ける(2)|初めての漢方薬「加味逍遙散」

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「緊張感」「不安感」が進む

四六時中の「気持ち悪さ」「吐き気」などは2015年のGWから始まりその年の梅雨から梅雨明けになるまでほぼ毎日続きました。
この頃になると「吐き気」から「非常に強い緊張感」を伴うようになりました。今までの「ワクワク」「ドキドキ」などという可愛い感情よりももっと危機感がある「緊張感」「不安感」を感じ「吐き気」のような身体的症状よりも心的症状が進み、全身発汗も出てきました。

この「緊張感」や「不安感」は、「吐き気」からくるものではなく漠然と理由もない将来の不安です。
「吐き気」という身体的症状があるにもかかわらず「大病を患っているのではないか」という不安ではなく、「このまま家にいていいのか」「生活はしていけるのか」ということに怯えていました。

仕事を辞め生活環境が変化

2015年GW前後に強い症状が出始める前に仕事をやめることに決めていました。
退社するタイミンングで再び「吐き気」に襲われることになったので結果的に前の職場では「吐き気」による業務的障害が出ずに辞めることができました。体調が悪化した時に自分の日常的環境も変化し、タイミングが悪かったのかもしれません。

そのこともあり、今まであったささやかな私の収入が無くなってしまう喪失感が「不安感」として拍車をかけたのかもしれません。
とにかくいろいろなことに超敏感になっていたような気がします。

「吐き気」よりこうした「緊張感」「不安感」…その後にくる「落ち込み」や「やる気のなさ」の方が精神的に辛い思いをしました。自分から職場を離れたのに「世の中の役に立ってない」という思い込みと喪失感。離職してゆっくりする時間ができた「ありがたさ」を感じることは1ミリもありませんでした。

再び婦人科で更年期検査を受ける

だんだん精神的にこじれはじめたので、自分自身では「鬱かな」と思いましたが、この頃生理のペースがだんだんと遅くなり1ヶ月半から2ヶ月おきになってきて、経血量もさらに減少してきたことから母親や主人は「更年期だよ」というので、まずは再び婦人科を受診することに決めました。


婦人科で症状や気持ちを話すと、更年期かどうかの問診票に記入し再び血液検査を行いホルモン量の変化をみるという前回と同じ検査を受けました。1週間後に結果を聞きに行くと前回と同様同じ血液検査の結果レシートをくれ(↑)ました。

関連記事:更年期に突入か?血液検査を受ける(1回目)

婦人科「まだ更年期ではない」という結果

結果的には前回と同じで「まだ更年期ではない」という状況でした。
ただし、前回と違うのは「検査結果を見るだけではまだ『更年期』に入ったとは言えませんが、前回よりも女性ホルモン量の変化はあり、減少傾向にあります。」という先生の説明でした。

こんなにツラいのにまだ「更年期」じゃないのか…。気分的に「更年期に入ってるから気楽に過ごしてください」とか言われるのを期待していただけに更年期ではないならないで「ショック」を受けました。

2回目の婦人科での更年期検査の時「まだホルモン療法も早いし、今症状を緩和できるのは漢方薬の処方を出してもいいけれど、もう少し様子をみてからにしませんか?」という婦人科の先生のアドバイスもあり、そして自分でも「更年期じゃないならもう少しなんとか諸々の症状をなんとかをやりすごしてみよう」という気になったのでそのまま帰宅しました。

数日後、半年に1度貧血治療のためにかかりつけの総合病院の内科で鉄剤の処方と診察を受ける日がやってきました。

関連記事:更年期障害の症状(1):発汗、吐き気などの不定愁訴|貧血治療

内科「もう更年期突入!」という結果

診察室に入ると、2年ほど担当だったおじいちゃん先生は定年退職され、後任の先生は私より10歳前後年上の女医さんに代わっていました。
その女医さんは初対面だったので、この半年の貧血状況や生理などの体調変化など一通り聞かれました。

生理の周期が長くなり、経血量も格段に減ったことを告げると後任女医さんは「え?それならもう鉄剤は必要ないわ。」と一言。
要するに今までは経血が多量だった→その補充で鉄剤を出していたということだったらしく、生理が終わりに近づいている今補充の必要がないということでした。

婦人科で受けた血液検査もここで受けた血液検査も『貧血』である数値にはなっていなかったこともあり(そもそも、その時に鉄剤を摂取していたのでそのような結果が出て当然)突然貧血治療は「終わり」となりました。

そして、私の諸々の不定愁訴の状況を聞いた女医さんは「更年期だね。漢方薬出すからとりあえず1週間飲んでみて。1週間飲んで良い方向に変わったら継続して出して続けていきましょう!」

まさかここ内科で「更年期」と軽快に診断され、そして数日前には「もう少し様子をみましょう」ということになっていた漢方薬をなんのためらいもなく処方されました。

1st.漢方薬はツムラ加味逍遙散エキス顆粒

その女医さんは漢方内科の先生だということで「実は私も今更年期で。息子に処方してもらってる漢方薬と同じのを出しますね。効くと思うわよ。」ということでした。

出してもらったのはツムラ加味逍遙散エキス顆粒という漢方薬で、お薬手帳には「冷え性、月経不順、更年期障害などに伴う肩こり、疲れやすい、不安、不眠、イライラ、便秘などを改善する漢方薬です。」と記載されていました。 幅広く症状を網羅している更年期の漢方薬の印象です。
早速その夜から飲み始めてみました。効果はいかに?

科によって見立てが違うことを知る

婦人科では「まだ更年期ではない」、(漢方)内科では「更年期」という数日しか違わない受診でしたがその診断結果は別々の違うものとなりました。
私的にはどっちがどうだ、という正否ではなく「科によって見立ても違うものなんだ」と素直に受け取りました。偶然内科に行
き、その漢方医の先生に受診する機会を得て「更年期」の烙印をもらいましたが、自分で結果を得たければ別の科で診てもらってもいいんだ!というフラットな気持ちになりました。

更年期の判断=婦人科と決めつけすぎて、それが逆に「悶々」とした気持ちになっていたのが晴れた気がしました。

*更年期でも慌てない。経験者の体験談を読んでみる⇨⇨健康ブログ 更年期障害